いちごあめ

隣で

全部全部、私の勘違いだった。
ナチは、最初から私のためだけに頑張ってくれていたのに。
真っ直ぐな想いを、真っ直ぐ受け止めることができなかった。
どうして、信じてあげられなかったの？
私、最低だ。
自分のしてきたことが恥ずかしくて、涙がこぼれた。

「私、ナチのことを信じてあげられなかった。シオナさんの所へ行ったんだって勝手に勘違いして、振られたって思い込んでた。でも、違った。最初からナチは、私のことだけ見ててくれた……。」

「俺の方こそごめん。どうしてもサプライズしたかったんだ。それがユキを苦しめることになるなんて思ってなくて。ごめん。」