隣で

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私の目からあふれでる涙を、ナチはすくってくれる。 その事実が嬉しくて、また涙がこぼれ落ちた。 「私、ナチが好き。大好きなの。ナチしか、見えない。」 「俺も、ユキが好きだよ。誰より大好きだ。」 やっと、つながった。 ナチと通じあえたきがした。 たくさん遠回りして、たくさん間違えて。 たくさん泣いて、たくさん励まされて。 たくさん迷惑かけて、たくさん知った。 もう大丈夫。何があっても大丈夫。 この愛の重さを忘れない限り、私はもう迷わない。 「ユキは、危なっかしいから。首輪をしておかないと。知ってた?ネックレスって首輪で拘束するって意味もあるんだよ?」
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