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「ミーにゃん。その奇妙にゃ店っていうのはにゃ。
表に立っていたとしてもにゃよ。
にゃにやら得体のしれにゃい邪念を、びんびんと感じてしまうのにゃん」
「へぇぇ」
「好奇心旺盛にゃウチとしては、じっとしてはいられにゃくにゃったのにゃ。
にゃもんで、勢い良く中に飛び込んでみたところが……」
「なにかあったわん?」
「両目部分にゃけ穴が空いている銀ピカの仮面を被った女の子ネコから、
『ささっ。こちらへ』と声をかけられてにゃ。
真っ白にゃテーブルへと案内されたのにゃよ」
「なんか不気味だわん」
「にゃもんで、真っ黒にゃソファで毛繕いをしていたらにゃ。
『お口に合うかどうか判りませんが、良ければお一つ』といってにゃ。
ショートケーキと珈琲がテーブルの上に置かれたのにゃよ」
「あら、良かったじゃない。羨ましいわん」
「にゃもんで、『にゃら遠慮にゃく』って美味しく頂いたらにゃ」
「どうなったわん?」
「アンケート用紙を差し出されたのにゃ。
食べた感想と自分の名前を書いて、
ネコ印も忘れずに押して欲しい、って頼まれたのにゃよ」
「まぁそれくらいならいいんじゃない?」
「にゃろ? ウチもそう思って軽い気持ちで書いたのにゃ。
そしたらにゃんと!」
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