ミリアにゃんの呪いにゃん!

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「なにか驚くことでもあったわん?」 「仮面ネコがにゃ。 『おめでとうございます。これであなたも、  私の『愛あればこそ同好会』の立派な一員となられたのですよ』  にゃんていうのにゃ」 「なにそれ?」 「ミーにゃんもおかしいと思うにゃろう? ウチもにゃ。にゃもんで、 『にゃんにゃの? それって。  ウチがいつその同好会に入ったのにゃ?』って尋ねたらにゃ」 「どうなったわん?」 「アンケート用紙のにゃ。感想を書いた部分を、びりびりっ、とはがしたのにゃん。  下から現われた文面にはにゃ」 『誓約書  私は「愛あればこそ同好会」の一員として「愛」の為、  自分の全てを投げ出して教祖様のご指導の元、  布教活動を死ぬまで続けることをお誓い致します。  上記の誓約にご賛同頂けるのであれば、  その証として、以下の二つをお願いします。  一、ケーキをお食べ下さい。  二、名前を記入し、肉球のネコ印を押して下さい。  あなたさまが私どもの一員となられ、  幸せなる日々をお過ごしいただけることを心より祈っております』 「とまぁこんにゃ風に書かれていたのにゃん」 「ってことは……、ひょっとして、ダマされたのわん?」 「うんにゃ。にゃもんで、『こんにゃ誓約は無効にゃん!』って抗議したらにゃ」 「したら?」 「ケーキを食べましたよね?  食べカスが散らばっているこのお皿がなによりの証拠です。  誓約書にもちゃんと名前が書かれていますし、ほら、ネコ印だって。  誰が見ても、誓約はなんの問題もなく、締結されています。  もはや、教祖たる私が許しでもしないかぎり、無効も脱会も出来ないのです」 「そ、そんにゃあ! あんたは一体」 「ふふふっ。まだ判りませんか? ミアンさん」  ぱかっ。 「ふにゃん! あ、あんたは!」
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