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その奇妙な店は、優美、柊、椿、小松が通う高校の裏手に位置する、小高い山の麓に建っている、お寺の境内の隅にひっそりと鎮座していた。
店の名前は、「本筒寺資料館」。
お寺の資料館の様であるが、新刊から中古、通販まで手がけ、雑誌や文庫、アニメまで扱う普通の本屋である。
奇妙な点は、名前の通り、店構えがお寺そのもの。また、店員が全て巫女姿。本職の本筒寺が経営しているだけのことはある。敷地は本筒寺所有の山すべてが、店の敷地になっており、点在している休憩所が、分野ごとに分かれて本を販売している。一番遠い休憩所は、山の頂上にあり、歩いて15分くらいかかる。
柊、優美、椿、小松の四人が、本筒寺資料館の前に立っている。
「りょう。ちゃんとここで説明してね。」
「俺は浮気なんてしてません。ここに通いすぎたのは、反省しますが・・」
「りょうくん。ハーレム状態は、いけないんだよ」
「椿も何を言うかな」
「りょうさん、浮気なんて駄目ですよ。」
「小松まで何を言い出すかな」
「じゃあ、なんで普通の本屋さんだったら毎日通う必要があるの、ねぇ、りょう」
「「そうだ、そうだ」」
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