4人が本棚に入れています
本棚に追加
「同棲言うな。一緒に住んでるだけだ。優美が面倒見良いだけだ」
「優美?ってだ・・中條先生?」
「その通り」
ジーー
「何?その人を疑っている目つきは」
「なんでも・・ありません」
「・・・・」
「それはそれとして、助けて頂き本当に有難う御座いました。」
「・・大した事なくてよかったけど、俺こなかったら、どうなってたの?」
「閉店時間後に、鍵しめにくるお母さんが来るまであのまんまかな?アハハハ」
「まぁ、無事でなによりだ。遅くなるから、今日は帰るよ。」
「有難う御座いました、またのお越しを」
「またね」
俺は、本筒寺資料館を後にした。
次の日も、そのまた次ぎの日も俺は本筒寺資料館に通った。なぜ通ったのかは単純な話で、一度すべての休憩所を見て回りたかっただけである。
それが、こんなことになろうとはつゆ知れず。
本筒寺資料館に通い始めて、2週間がたった頃、
優美が一言
「りょう~。毎日どこ行ってるの?」
「本屋」
「本当はどこ行ってるの?」
「本屋です」
「柊くん。本当はど・こ・に行ってるのかな?」
最初のコメントを投稿しよう!