本筒寺資料館

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「同棲言うな。一緒に住んでるだけだ。優美が面倒見良いだけだ」 「優美?ってだ・・中條先生?」 「その通り」  ジーー 「何?その人を疑っている目つきは」 「なんでも・・ありません」 「・・・・」 「それはそれとして、助けて頂き本当に有難う御座いました。」 「・・大した事なくてよかったけど、俺こなかったら、どうなってたの?」 「閉店時間後に、鍵しめにくるお母さんが来るまであのまんまかな?アハハハ」 「まぁ、無事でなによりだ。遅くなるから、今日は帰るよ。」 「有難う御座いました、またのお越しを」 「またね」 俺は、本筒寺資料館を後にした。 次の日も、そのまた次ぎの日も俺は本筒寺資料館に通った。なぜ通ったのかは単純な話で、一度すべての休憩所を見て回りたかっただけである。 それが、こんなことになろうとはつゆ知れず。 本筒寺資料館に通い始めて、2週間がたった頃、 優美が一言 「りょう~。毎日どこ行ってるの?」 「本屋」 「本当はどこ行ってるの?」 「本屋です」 「柊くん。本当はど・こ・に行ってるのかな?」
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