Tell me!! “甘い時間の過ごし方“

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「ぃやっ…、もぉ、止めてくだ、さぃ…」 課長の唇が私の全身を這う。 ゆっくりと私の体に火を灯していくように。 「止めてと言う割には体は喜んでるようだけど?」 太腿の内側に舌を這わせたまま話す課長の息遣いにまで体が反応する。 「でも…ほんとに、私、おかしくなりそぉでっ…はぁっ…」 課長の舌と指先が私を私じゃなくしていく。 なのに、止めてと思う気持ちともっとこの先にある何かを知りたいと思う気持ちとが複雑に交差する。 「おかしくなってください。君の全部を知りたい。僕に教えてよ。君のすべてを…」 そう言いながら課長は私の両足を抱え中へゆっくりと入ってくる。 「ぅ、んっ…ああっ…」 それだけで全身に電流が走ったみたいになる。 「大丈夫ですか?」 前髪が乱れいつもとは全く雰囲気の違う課長。私の知らない課長がすぐそこにいる。 何もかもが敏感になりつつある自分の体に戸惑い首を「もう駄目かも…」ってフルフルと横に振ると 「君は分かってない。そんな潤んだ目をして言ったって煽るだけです。優しくするつもりだったのに…いけない子だ。」 そう言って課長が一気に腰を奥へ進めると何かが弾けたように頭が白くなる。 「んっ…はぁ…っ」 次第にそれは激しくなり何度も何度も意識を手放しそうになりながらも、課長の背に回した手にギュッと力を入れしがみつく。 もう離さないで、と言う思いを込めて。 するとーーー 「それ…、もう、限界かも……」 ーーー杏子、愛してる… 初めて耳にする課長の切な気な声を聞きながら私は絶頂を迎えそのまま意識をなくした。
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