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憧れだった課長とこうしているだけでも夢のようなのに。
それだけで天にでも上るくらい幸せなのに。
けれどその先にあるものはもっと夢のような話だった。
「どうやら、僕はいつの間にか君の事が好きになっていたようだ。」
「えっ。」
課長からずっと、聞きたかった言葉。
「課長…」
「だからと言って恋愛に対しての考え方が全て変わったとは思わない。期待することもないし愛情と言うものに対して永遠なんてないと今も思っている。」
そりゃ、そうだよね。そんな簡単に変わるような事ではないと思う。
課長の暗く重い過去がズシリと、伸し掛かってくる。やっぱり本気で誰かを好きになるというのは課長に取って難しいことなのだろうか。
「けれど、」
ーーーそれでも君を好きになる気持ちは抑えられない
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