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サンポから帰ってくると、家の前で、お仕事が早く終わったママさんが玄関の前にいました。
『あっ、丁度いいところに帰って来た』
ママさんは鞄を閉じると、ホッとした様子です。
『どうした?』
『今日、家の鍵を忘れていたみたいなの』
おじいさんは、ポケットから鍵を取り出して開けると、みんなで家の中に入って行きました。
シマさんとワタシは、家に入るとママさんに撫でられて気持ちよくなりました。
おじいさんの大きくて温かい手も好きですが、ママさんの柔らかくて優しい手も好きです。
『浩司くん、おやつ食べる?』
『ありがとうございます、おばさん』
『じゃあ、みんな、手洗いとうがいね』
みんな返事をすると洗面所に向かっていきました。
『さて、ミケたちには水をあげないとな』
おじいさんはワタシ達に新しい水をくれました。
おやつを準備出来たところに、愛梨さんたちが戻って来て一緒に食べ始めました。
『浩司君、香奈ちゃんはお稽古いそがしいの?』
『今はピアノだけで、最近は、そんなに忙しくないです』
『カレシとイチャイチャするのにいそがしんだよな!!』
ダイチさんの言った事に、ママさんが「なんて言い方するの?!」と怒っています。
浩司さんは苦笑いして、愛梨さんはちょっと複雑そうな顔をしています。
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