依頼1 家族の仇

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ある夜、町の警察に事件の一報が流れる。 〈アパートに住む女性が殺される事件が発生。現場近くの警察官は現場に急行せよ〉 守沢「行くか」 太一「そうですね、警部」 一報を聞きつけ、現場近くにいた2人の警官『守沢 正義〈モリサワ セイギ〉』と『蒼乃 太一〈アオノ タイチ〉』は現場へと急ぐ。 数分後、現場に到着。 既に他の警官達も到着していた。 警官A「お待ちしておりました、守沢警部!そして、蒼乃刑事」 守沢「状況は?」 警官B「殺されたのは『斉木川 あゆ子』、32歳。このアパートで8歳の娘と暮らしていたようです」 太一「娘と2人暮らし。父親は?」 警官C「不明です」 太一「なるほど。この事件、犯人は父親……か」 太一はまだ事件内容が途中にも関わらず、犯人を決めつける。 そんな彼の推理を無視し、守沢と他の警官は現場である部屋に入る。 殺された女性の遺体はまだ残っており、守沢は遺体の前で手を合わせた。 守沢「………凶器は?」 警官D「持ち去られていますが、おそらくナイフですね」 守沢「背中を一突きか。…娘がいると言ってたが、その娘はどうした?」 太一「あっ!先に部屋に入ってる。こっちは事件を推理してたのに……」 守沢は太一のくだらない推理を聞こうとはせず、殺された女性の娘と話をすることに。 だが、その娘の腕にはある生き物の死体があった。 守沢「君、名前は?」 アツミ「『アツミ』……」 守沢「君が持っているのは……子犬?」 アツミ「うん」 太一「あれ?このアパート、ペット禁止じゃなかった?…あーっ!内緒で飼ってたんだ。 大家さ~ん、この部屋に子犬が……ブハっ!?」 あまりの五月蝿さに太一は殴られる。
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