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母親からDVを受けていたことが分かった守沢。
現場となった部屋の様子から、荒れた生活をしていたことが物語っていた。
アツミ「この子だけだったの、私を見てたのは。私をいつも優しくしてくれたのは……」
守沢「………」
アツミ「ママは家族じゃない。この子だけが私の家族だった」
娘の涙に思わず同情してしまう守沢はこの時、昔の事件を思い出してしまう。
5年前の殺人事件を……。
守沢(同じだ。長女が殺され、泣いていた次女と……)
アツミ「返して…、私の家族を……。お願い…返して……」
泣き崩れる娘に、現場は重苦しくなった。
その後、その娘は痣のこともあり、病院へ連れて行かれるのだった━━━
太一「━━━何で俺がお守りなんか」
戦力外と判断されたからか、アツミちゃんを付き添うこととなった太一。
病院での検査を終えてから、アツミちゃんから犯人の似顔絵を描く手配となったのだ。
太一「ハァ……、出世したい」
?「こんばんは、蒼乃刑事」
部屋の前で待たされる太一の前に、ある少年が現れる。
太一「あっ!『霧崎』君、久しぶり」
霧崎「お久しぶりです」
現れた少年の名は『霧崎 泉惡〈キリサキ ミオ〉』、高校2年生。
警部である守沢の娘とは幼なじみで、同じ高校の同級生。その娘の代わりに、守沢に着替えやお弁当を届けることがあるとのことで、今日もそれが目的のようだ。
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