営業マン 広川

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私は西田に創作を依頼し、老人に読んでもらい評価を聞く。 良い評価ならば製本して店に売り出す。 報酬はこの店の売り上げだ。 二年後。未来が実った。 西田が幾つもの創作物を、子供の本を全て知っている老人に読んでもらい。面白いとほとんど認めてもらえるようになったのだ。 明日のメガネ堂は大人買いする子供たちで、大賑わいだ。 「やったわね! 広川さん!」 西田は忙しいレジから嬉しそうな声を張り上げた。 私も嬉しくて微笑み。 ピンク色のネクタイを緩めた。 もう戦うことはないだろう。 「文化である本と童話は、子供そのものなんだな……」 新宿駅で彼女との待ち合わせ場所を思い出した男たちが、せっせと歩きまわっていた。私と西田は手を繋いでこれから楽しいデートだ。
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