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卒業も間近に迫る、二月のとある日。
その日は、世間一般的にはこの月のメインイベントとなっている日だった。
「舞~、はい!」
杏奈が私のところへやってきて、可愛い包みを手渡す。
私はそれを受け取り、杏奈に小さな箱を渡した。
「ありがとう!」
お互いの声が重なる。
「今年はどんなのかなぁ~」
杏奈はニコニコしながら、その場でラッピングを丁寧にはがしていった。
箱の中から出てきたのは、コロンとした四角いチョコレート。
「美味しそう!」
「こっちも可愛い!」
私も杏奈からもらった包みを開けていた。
中に入っていたのは、トリュフチョコ。さすが杏奈、私の好みを熟知している!
二人して、同時にチョコを口に入れる。
「美味し~~!!」
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