2016 夏~秋

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本堂からご住職に連れられ階段を上り2階へ。 仏様は薄絹の御簾の向こう側におられました。 丁寧な手つきで御簾を外して下さるご住職。 おかあちゃんの心臓はバクバクです。 決して華美では無い素朴な仏様。きっと戦の度に傍に置いておかれたのでしょう。 持ち運び易いように一刀彫で仕上げられて居ました。 そして心を掴まれたのは、 何百年に渡り、人の願いを聴き続けて来たであろうそのお体が、艶が出るほど、彫りが浅くなるほどに、人の手に撫でられ鈍く輝いていた事でした。 他にも研究者さんが年代不詳とした小さな仏様を五体。 朝廷から頂いたと言う仏舎利を見せて頂いてお暇してきました。 思い掛け無い感動を頂いた日でした。 皆さんの近くにも、埋もれた歴史あるかもしれませんよ?
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