31人が本棚に入れています
本棚に追加
*抹茶の逆襲*
我が家の長男Sは甘い物があまり得意ではないんですよ。
おかあちゃんは大好きなんですけどね。
小学生の頃はカカオ70%以上のほろ苦いチョコレートしか食べれなかった。
それに果物も甘いからと、決まった物しか口にしない。レモンを果物と言うのならだけど。
彼はレモンをミカンの様に食べる。見ているおかあちゃんは唾液線が痛くなりそうなんですよ。
勿論、ジュースも飲めない。炭酸飲料は一口でギブアップ。
お茶、水、牛乳以外受け付けない。
でもね。そんなSでもお抹茶があれば、和菓子は食べるんです。
もうね、ジジイですよ。
そんな小学生、なんかイヤだ。な、小学生時代を越えて、最近はお抹茶好きが高じて抹茶味の物ならチョコレートも食べれるようになったんですよ。
それで調子に乗った愚息S。
何を血迷ったか止めておけば良いのに、ス○バのドライブスルーで抹茶フラペチーノを注文。
一口飲んで、
「甘過ぎ! 抹茶なんだから苦味が必要だろ」
と、雄叫んだんですよ。
いや、世間の人はフラペチーノに苦味を求めてないからね。
意地で2/3は飲み干した愚息。
冷たさに頭を痛めながら、残りの1/3をどうやって飲むか考えた。
だが所詮、残念な頭である。
辿り着いた答えが、水で薄めるなんですよ。
横で見ていたおかあちゃん、ため息しか出ません。
おもむろにペットボトルの水を取りだし、注ぎやがりました。
体積を増した抹茶フラペチーノ。
それをズズッと一すすり。
「溶けた抹茶アイスの味だ」
と言いやがります。でもね、最後まで飲める程、甘さが中和された訳じゃ無かったんですよ。
そこで再び水を注いだ愚息。
次は、
「抹茶だ!」
と、宣った。もうね、余りに馬鹿馬鹿しくて笑いが止まりません。
Sの味覚はどうなっているのかしらね。
おかあちゃんには、全く分かりません。
本当に残念な息子です。
最初のコメントを投稿しよう!