2016 夏~秋

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*抹茶の逆襲* 我が家の長男Sは甘い物があまり得意ではないんですよ。 おかあちゃんは大好きなんですけどね。 小学生の頃はカカオ70%以上のほろ苦いチョコレートしか食べれなかった。 それに果物も甘いからと、決まった物しか口にしない。レモンを果物と言うのならだけど。 彼はレモンをミカンの様に食べる。見ているおかあちゃんは唾液線が痛くなりそうなんですよ。 勿論、ジュースも飲めない。炭酸飲料は一口でギブアップ。 お茶、水、牛乳以外受け付けない。 でもね。そんなSでもお抹茶があれば、和菓子は食べるんです。 もうね、ジジイですよ。 そんな小学生、なんかイヤだ。な、小学生時代を越えて、最近はお抹茶好きが高じて抹茶味の物ならチョコレートも食べれるようになったんですよ。 それで調子に乗った愚息S。 何を血迷ったか止めておけば良いのに、ス○バのドライブスルーで抹茶フラペチーノを注文。 一口飲んで、 「甘過ぎ! 抹茶なんだから苦味が必要だろ」 と、雄叫んだんですよ。 いや、世間の人はフラペチーノに苦味を求めてないからね。 意地で2/3は飲み干した愚息。 冷たさに頭を痛めながら、残りの1/3をどうやって飲むか考えた。 だが所詮、残念な頭である。 辿り着いた答えが、水で薄めるなんですよ。 横で見ていたおかあちゃん、ため息しか出ません。 おもむろにペットボトルの水を取りだし、注ぎやがりました。 体積を増した抹茶フラペチーノ。 それをズズッと一すすり。 「溶けた抹茶アイスの味だ」 と言いやがります。でもね、最後まで飲める程、甘さが中和された訳じゃ無かったんですよ。 そこで再び水を注いだ愚息。 次は、 「抹茶だ!」 と、宣った。もうね、余りに馬鹿馬鹿しくて笑いが止まりません。 Sの味覚はどうなっているのかしらね。 おかあちゃんには、全く分かりません。 本当に残念な息子です。image=502346640.jpg
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