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*不思議な味覚*
前項にも書いたんですけど、息子の味覚はあまり子供らしくない。
どうやら持って産まれた物の様に感じるおかあちゃんです。
離乳食でチュルチュルと言って子供が大好きな物といえば、うどんが普通じゃなかろうか?
実際、息子の友達達はうどんが好きだったし、ファミレスでもお子様メニューにうどんは必須アイテムだと思うんですよ。
でも、息子はうどんが嫌いだったんです。息子がチュルチュルと言えば、それは蕎麦。
それも蕎麦屋で食べて、おかあちゃんが微妙だなと思う蕎麦は一口二口食べた後は、口を開かない。
宥めてもおだてても口を開けやがらない。
お前は耳なし芳一かって具合です。
何とも小生意気な幼児だったんですよ。
でもね。子供らしく胡椒やソースが辛くて食べれなかったりもしてたんです。
ところが、それが小学4年生になる頃には変わり始めたんです。
きっかけは信州で食べた蕎麦。その店に黒七味なるものが置かれてましてね。
怖いもの見たさにそれを蕎麦に掛けた息子。
「美味しい! 黒七味買って帰ろうね」
難なく黒七味をクリア。それからは怖いものが無くなったみたいに次から次へと辛いものに挑戦です。
我が家の一味唐辛子は、とてつもなく辛いんですよ。何しろ種を取り除かないで、そのまま挽くんでね。
その一味も全く平気。
そもそもおかあちゃんの実父は青唐辛子の素焼きに醤油をかけたのをツマミに酒を飲む、かなりの辛党。
斯く言う、おかあちゃんも旦那も辛い物が大好き。
所謂、息子は辛党のサラブレッドなんではなかろうか。
最近じゃ普通のタバスコでは物足りなくて、京都のハバネロソース・篠ソースがお気に入り。
何にでもかけちゃう。
「辛い。美味い」
って、汗吹き出しながら食べてます。
でも、あまりエスカレートするなよ。胃に穴あくぞ!
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