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「あのね、ミアン。その奇妙な店は、」
「ダイエットにゃ! 自転車で滑走にゃん!」
びゅうぅぅん!
「あのね。だからね。その奇妙な店は、」
「ダイエットにゃ! でもってお次は縄跳びにゃん!」
ぴょんぴょんぴょん! ぴょんぴょんぴょん!
「くそっ。ウチとしたことが、にゃんてうかつにゃ。
夏に、秋に、と食べすぎてしまったのにゃん!」
ぴょんぴょんぴょん! ぴょんぴょんぴょん!
「ええと、だから、その奇妙な店はね」
「ええい! ネコにゃどうにゃと四の五のいっている場合じゃにゃい!
ダイエットにゃ! 今度は水泳にゃん! ネコ式バタフライにゃん!」
ざぶん! ざぶん!
「あのぉ」
ざぶん! ざぶん!
「綺麗に咲いた花でもにゃ。いつかは、ぽろり、と落ちて土とにゃる。
幾ら美女と咲いた身体でもにゃ。太ったらそれまでにゃん!
誰からも捨てられ、土にまみれて泥とにゃるのにゃん!」
ざぶん! ざぶん!
「んもう! ダイエットダイエットって、
ちょっとは、アタシの話を聞きなさいわん!
その奇妙な店は、」
「ダイエットにゃ! とうとうお次はマラソンにゃん!」
「ちっくしょう。こうなったら」
ばっ!
「ふにゃん!」
ききぃっ!
「どうしたのにゃ? ミーにゃん。
ウチの顔にゃんかに張りついて。これじゃあ、走れにゃいのにゃよ」
「ミアン。判ったわん。アタシも一緒に走るわん。ダイエットするわん」
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