1人が本棚に入れています
本棚に追加
錆びたシャッター通りも相変わらず。
薄れた看板も相変わらず。まるでここら一帯の時が止まったかのようにそのままだった。
自分が子供だった頃、一目見た事があるだけだった店は。
相変わらず寂しい場所にポツンとだったままだ。
店のドアにはOPENの小さい文字が書かれた小さな看板がかかり、この店が開いている事を知らせてきた。
ドアに手をかけ引いて開ける。
キィッという木が軋む音が鳴り、ドアが開く。
中はいたって普通の喫茶店。雑誌などの類は置かれていなかったが。
最初のコメントを投稿しよう!