願いが叶う喫茶店

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錆びたシャッター通りも相変わらず。 薄れた看板も相変わらず。まるでここら一帯の時が止まったかのようにそのままだった。 自分が子供だった頃、一目見た事があるだけだった店は。 相変わらず寂しい場所にポツンとだったままだ。 店のドアにはOPENの小さい文字が書かれた小さな看板がかかり、この店が開いている事を知らせてきた。 ドアに手をかけ引いて開ける。 キィッという木が軋む音が鳴り、ドアが開く。 中はいたって普通の喫茶店。雑誌などの類は置かれていなかったが。
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