0人が本棚に入れています
本棚に追加
ふう。
やっと僕の番だ。
米田将の姿をした彼は立ち上がりドアを開け外に出た。
「これが外の空気の味かー!」
彼は目一杯に深呼吸をして幸せな表情を浮かべた。
わかるかい?
今まで僕がどんなにもどかしかったか。
君の中でずっと君を見てきた。
ずっと感情を押さえ込んでた君に早く代わってやりたかったんだ。
木々の間から数人の男たちが出てきた。
「将!無事だったか!随分と探したんだぞ!」
「心配させやがって、早く帰るぞ!」
「あぁ、心配かけてごめん。行こうか!」
さあ、新しい君が始まるよ。
~fin.
最初のコメントを投稿しよう!