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ふう。 やっと僕の番だ。 米田将の姿をした彼は立ち上がりドアを開け外に出た。 「これが外の空気の味かー!」 彼は目一杯に深呼吸をして幸せな表情を浮かべた。 わかるかい? 今まで僕がどんなにもどかしかったか。 君の中でずっと君を見てきた。 ずっと感情を押さえ込んでた君に早く代わってやりたかったんだ。 木々の間から数人の男たちが出てきた。 「将!無事だったか!随分と探したんだぞ!」 「心配させやがって、早く帰るぞ!」 「あぁ、心配かけてごめん。行こうか!」 さあ、新しい君が始まるよ。 ~fin.
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