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いなくなったことに気付かれていないかもしれない。 なぜ俺はこんなにもネガティヴ思考になってしまったのだろう。 「はぁ・・・。」 俯いたままテントを求め歩いているとふとある小屋の前に辿り着いた。 「あれ、ここって・・・。」 その小屋は今にも崩れ落ちそうな程朽ちている。 看板が掲げられていたが何も書いていない。 そして1番異様な雰囲気を漂わせるのは、真新しい"OPEN"と書かれた立札。 ここは地元に住んでいる者なら知っているあの店だ。 噂では聞いたことはあるが本当にあるなんて・・・。 でもどんな店かは1度も聞いたことがない。 俺はここで大きな好奇心に駆り立てられた。 「これは、入るしかないな。」 丁度疲れていたところだ。 中に入って休もう。 床が抜けてしまいそうな低い階段を3段上がりドアノブに手をかけた。 ギギィーーー...。 ホラーゲームでしか聞いたことのないような不気味な音を立て、今にも倒れそうなドアがゆっくりと開いた。 すると中からは異様なまでの冷気が溢れ出し、その冷気は俺の頬をそっと撫で凍てつかせた。 しかしそれは一瞬だけの出来事だった。 すぐに冷気は去り、ただのボロ小屋のように感じた。
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