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恐る恐る中に足を踏み入れる。 暗くて中の様子はあまり伺えない。 「すみませーん!どなたかいらっしゃいませんかー?」 その声は虚しく暗闇に吸い込まれた。 人の気配は全く感じない。 「不気味だな・・・。」 そうは思いながらも中へ体を入れると不意にドアが大きな音を立てて閉まった。 「なっ!」 慌てて開けようと後ろを振り向きドアノブに手をかけようとしたが内側にドアノブは無かった。 混乱した将は何度も体当たりしたがドアはびくともしない。 「こんなにボロボロなのに、なんでだよ!?」 パッと急に明かりが付いた。 今度はなんだと部屋を見渡すと床のところどころに人間の白骨死体が転がっていた。 俺は驚き思わず尻餅をついた。 「な、なんなんだよ!・・・本物?」 小屋から出ようとするがドアを開ける方法が思いつかない。 冷静になろうとひとまず深呼吸をする。 落ち着け!俺! とりあえず観察だ! 明るくなった部屋をひとまずぐるりと見渡した。 明かりの正体はロウソクだった。 部屋の壁一面にびっしりと設置されており左右対称になっていた。 白骨死体はすべて埃まみれで何の法則性もなく床に転がっている。 そして正面には入ってきたドアと同じつくりのボロボロのドアがある。
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