ファインダー越しの想い

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んっ・・・ 朝だ、いつの間に寝てしまったのだろうか。 あの忌々しい声に起こされる前に自分で起きるようになったのはここにきて3日目のことだった。 さて、食堂に向かおうかな。 「あっ・・・・・・」 コテージから出たところで、欠伸をしているアイツが目に入る。 「まったくだらしないわね、男子なんだから欠伸なんかしてないでシャキッとする」 「あぁ、おはよう小泉、っていきなりだな。本当に母親みたいだ」 「アンタがだらしないのがいけないんでしょ。あ、ちょっと、襟立ってるじゃん」 ささっとアイツの襟を正してやる。 「あぁ、悪い。ありがとな」 くしゃりとした笑顔を見てアタシも怒る気がなくなる。 「本当にアンタってやつは、次同じことあったら怒るからね」 「あとさ、昨日はサンキューね」 「ん?あぁ写真のことか?ちゃんと撮れてたか心配だけど、俺でよければいつでも撮ってあげるよ 「え・・・・・・」頬が熱くなっていくのを感じる。 「あれ、なんか俺変なこと言ったか?小泉、顔が赤」 「バカ、先に食堂行ってるからね」間が持たなくなってアタシは逃げるようにその場を後にした。 「はぁはぁ・・・・・・、ほんっと、バカみたい」
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