2人が本棚に入れています
本棚に追加
教室からテレポートで、保健室に飛んだ。
「全員そろったら、出席番号順にならべ」
鬼山の言う通り、1列に並ぶクラスメイト達。
「では、浅見から順に始めていけ」
順番に水晶に触れていくクラスメイト達。
「次、桐谷」
「はい」
俺の番が来た。
前に出て、水晶に触れると紫色に光り出す。
「うむ、桐谷は闇属性か、しかも、魔力量も高いな」
魔力にはいくつかの属性がある。一般的には、『火』『水』『風』『光』『闇』『無』と、この六種類だ。中には特殊な属性もあるが今は気にしなくてもいいだろう。
そして、魔力量、これは魔法を使用する際に消費するエネルギーの様なもので、魔力量が多いほど、魔法の連射や、大規模な魔法が使える様になる。
「では、体育館に移動しろ」
「わかりました」
鬼山の言う通りに、テレポートを使い体育館に移動する。
体育館では、魔法石の欠片を貰い武器を作成する。と言っても、手に持って魔力を流すだけでその人にあった武器の形に変化する。
「桐谷くん、来たね。じゃあさっそく、この欠片を手に持ってくれ」
「はい」
この人は、島田景(シマダケイ)体育教師だ。教師の中ではかなりフレンドリーで、皆からは『しまけい』の愛称で呼ばれている。ちなみに、鬼山は『鬼神』と裏で呼ばれている。
島田から欠片を受け取り、魔力を流す。
すると、欠片が光だし徐々に形を変えていく。
「ほぉ、鎌か」
欠片は、黒く大きい鎌に変化した。
うむ、実に俺好みだ。
「では、向こうで軽く慣らして来てね」
「わかりました」
体育館内で生徒があまり集まっていないスペースへ移動する。
「ここら辺でいいか」
周りに人がいないことを確認し、鎌を構える。
「......ハッ!」
シュン
集中してから鎌を振ってみる。すると、ビックリするくらい軽く、空気を切った。
「かなり、軽いな。これなら、スピードを出しながら戦える」
「おーい桐谷ー」
「...ん、きたか」
魔力検査等が終わった松橋がこちらに向かってきた。
「どうだったんだ?魔力はあったか?」
「おう!あったぜ!かなり量は少なかったがなww」
「そうか、それは良かったな」
「それで、そいつがお前の魔装具か?」
「そうだ。お前のは?」
「おう、これから魔力を流すところだ」
手に持っていた欠片を見せながら言ってくる。
「んじゃ、やるぜ!」
最初のコメントを投稿しよう!