第1章 平和な日常

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教室からテレポートで、保健室に飛んだ。 「全員そろったら、出席番号順にならべ」 鬼山の言う通り、1列に並ぶクラスメイト達。 「では、浅見から順に始めていけ」 順番に水晶に触れていくクラスメイト達。 「次、桐谷」 「はい」 俺の番が来た。 前に出て、水晶に触れると紫色に光り出す。 「うむ、桐谷は闇属性か、しかも、魔力量も高いな」 魔力にはいくつかの属性がある。一般的には、『火』『水』『風』『光』『闇』『無』と、この六種類だ。中には特殊な属性もあるが今は気にしなくてもいいだろう。 そして、魔力量、これは魔法を使用する際に消費するエネルギーの様なもので、魔力量が多いほど、魔法の連射や、大規模な魔法が使える様になる。 「では、体育館に移動しろ」 「わかりました」 鬼山の言う通りに、テレポートを使い体育館に移動する。 体育館では、魔法石の欠片を貰い武器を作成する。と言っても、手に持って魔力を流すだけでその人にあった武器の形に変化する。 「桐谷くん、来たね。じゃあさっそく、この欠片を手に持ってくれ」 「はい」 この人は、島田景(シマダケイ)体育教師だ。教師の中ではかなりフレンドリーで、皆からは『しまけい』の愛称で呼ばれている。ちなみに、鬼山は『鬼神』と裏で呼ばれている。 島田から欠片を受け取り、魔力を流す。 すると、欠片が光だし徐々に形を変えていく。 「ほぉ、鎌か」 欠片は、黒く大きい鎌に変化した。 うむ、実に俺好みだ。 「では、向こうで軽く慣らして来てね」 「わかりました」 体育館内で生徒があまり集まっていないスペースへ移動する。 「ここら辺でいいか」 周りに人がいないことを確認し、鎌を構える。 「......ハッ!」 シュン 集中してから鎌を振ってみる。すると、ビックリするくらい軽く、空気を切った。 「かなり、軽いな。これなら、スピードを出しながら戦える」 「おーい桐谷ー」 「...ん、きたか」 魔力検査等が終わった松橋がこちらに向かってきた。 「どうだったんだ?魔力はあったか?」 「おう!あったぜ!かなり量は少なかったがなww」 「そうか、それは良かったな」 「それで、そいつがお前の魔装具か?」 「そうだ。お前のは?」 「おう、これから魔力を流すところだ」 手に持っていた欠片を見せながら言ってくる。 「んじゃ、やるぜ!」
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