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「まあ、酒も薬ってのもわかんなくもないですけど。
じいちゃんが言ってました。
人はなんでも自分に都合のいいように解釈するもんだって」
おや。
見た目と言動はあれだが、中身はそうおかしな奴ではないらしいと気づいた。
「ふうん。
じいさんがね」
とちょっと微笑ましく呟くと、
「俺、じいちゃんっ子なんで」
と俊哉は、ちょっと照れたように笑う。
「じいさんって……」
今、なにやってんだ? と訊こうとした。
こいつのじいさんって何歳くらいだろ、と思ったからだ。
さっきの意外に若い幕田の祖母を思い出したからだろう。
そのとき、いつの間にか側に来ていた菜切が小声で言ってきた。
「西島英晴議員です」
そういえば、テレビで名前を聞いたことがある。
「……この孫はヤバくはないのか?」
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