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その後の戦いは鮮やかなものだった。
最初はディケイドの優勢。しかし相手のダークカブトはクロックアップを発動。
しかし、ツカサ・K・デイケットは即座にジュエルを出し、ディケイドをカブトにカメンライドさせ、同じクロックアップで対処した。
その後は、ディケイドのディメンションキックが発動し、ダークカブトを一撃で倒した。
その手際、ライダーの隙の無い動き。
まるで………本物を見ているようだった。
「うおお…これも瞬殺だなぁ……」
「………すげえ………」
「……何故若干泣きそうになるんだ。」
「感動してんだよ!始貴様この戦いを見てなんとも思わんのか!!」
「うん落ち着け、な?」
そんな中、次の対戦へ。
今度の対戦は、ライダー同士と打って変わり、バッドファンガイアとスパイダードーパントという怪人同士の対決となった。
「おお、なんか珍しいな。」
「うわ、何これキモ、あんた達これ見て楽しい訳?」
「うおいつの間にいたんだよ?」
輝達の後ろには、先程女子3人組、舞、葵、姫が立っていた。姫の言葉により信也は少し驚く。
「いやさっきまでは熱かったんだぜ?ライダー同士でバチバチやったりさ」
「よくもまあ夢中になるな……とても鬼の篠原と呼ばれた男とは思えない。」
「………葵、あまり言ってやるな。」
葵の言葉に、気を使ったのか始はそう答えた。
「………輝、どうかした?」
舞は輝の様子が少し変な事に気付く。いつもなら実況さながらの煩さがあるのだが………その時の輝の表情には、疑問が生まれている。
その画面の向こうには、激しく戦う、まるでストリートファイトのような怪人同士の戦い。
「ーーーなんか変だ。どっちのプレイヤーも指示は出していないのに、怪人達の動きがどんどんキレが増してる。」
「………え?」
輝の疑問点はそこであった。
そして次の瞬間………怪人達の体に電流が走り………
『ガアアアアッ!!』
バトルフィールドを破壊した。それと同時に、今までデータ状だった怪人が、実体化した。
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