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ーーーあの騒動から、数日後。
あの大会での事件とライダージュエルとの関連性は当たり前のように疑われ、今の所あのように大会が行われる事は無くなってしまった。
ライダージュエルのセールスマンも、前よりはあまり姿を見かけなくなり新しいジュエルを手に入れるのは中々難しい物になっている。
ーーーだがその代わり、町には異変が起こっていた。
「はあ!?ストリートで……ライダーや怪人が現れてるって!?」
信也が驚きそう叫ぶ。
「あぁ……それに関して色んな動画が出回ってる。なんかもう訳分からなすぎてワクワクしてる」
そういう輝の顔は、もうやる気満々という顔になっている。
「それにそのストリートで現れている奴らの特徴としてな、皆腰に同じ『ベルト』がしてあるんだよ。それもジュエルが入りそうなくらいのな。」
「……つまり、それだけそのベルトが出回っているって事は、逆に言えば手に入っちまえば誰でも変身出来るって訳か?」
「そういうことだ!!遂にワンチャン来たぜ俺のステージがッ!!」
「……輝、少し弁えろ。一時期は大きな事件になったんだぞ。」
そのハイテンションの輝に、始は冷静にその言葉を投げ掛ける。
「………まあ、流れてる動画が本物だって証拠はねえし、俺も実際に見た訳じゃねえから、正直そこまで期待はしてねえよ。」
もしかしたら混乱に乗じて誰かが流したフィクションなのかもしれない。
そもそも仮面ライダーというもの自体フィクションそのものなのだ。きっと、あの事件は機材側のトラブルも絡んでるのだろう。
「……にしても、よく出来てるよなぁ。見たことねえやつもいるし。」
「そう!この俺も見たことねぇやつもいんのよ!!それについてこれ見て欲しいんだけどな……」
そういうと輝は携帯を操作する。
「(………あの輝が知らないライダーなんてのがいるとはな。)」
ライダー好きの輝も不明なライダー。
始も、そこに関しては少し興味を持ったようだ。
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