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「テ、テメェッ!いきなり何しやがるッ!?」
どこかの公園の近く。
そこには、学生服の集団が集まっていた。
柄の悪い、所謂、不良。
集団全員で4人。その内の1人は……地面に倒れていた。
集団の向ける目には……1人だけ違う学生服の男。
だるそうに頭を掻きながら、集団を見つめる。
「テメェ……なんとかいったらどうだブッ!?」
襲いかかる1人の不良を、その少年は即座に顔面に蹴りを入れた。
「ええッ!?」
「あいつやべぇぞ……なんだよあの理不尽な暴力……」
「うるせぇッ!!」
「「ヒィッ!?」」
怯える2人の声に喝を入れるかのように叫ぶ少年。
「問題その1!はいそこの滑舌悪そうな顔してるお前!!」
「え……俺ッ!?てか酷い!?」
「今お前の手に持ってる、その宝石みたいなやつはなーんだ?」
その少年は不良の持っている物を指差す。
その手には、手の平サイズに収まる何かが握られていた。
「え……んと、"ライダージュエル”だろ?そんなの誰だって知ってr」
「大正解100ポイントッ!!」
「グェッ!?」
「ヒィッ!?」
またも、その少年はすぐにその不良の近くまで行き蹴りを放ち、後ろに倒れる。
そしてそのもっていた宝石、“ライダージュエル”は不良の手から離れ……輝の手にいいタイミングでキャッチする。
「問題その2……お前らはこのジュエルをどこで手に入れたんでしょーか?」
「えっ……と、それは………」
不良の目の先、その少年の少し離れた後ろ……
泣いている、子供の姿がいた。
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