4人が本棚に入れています
本棚に追加
サガへとなったフユキは、ジャコーダーロッドを構える。
「オラァッ!!」
グリドンはジャンプし、武器であるドンカチを振り下ろす。
「単純やなぁ……」
が、フユキはそれを軽い立ち回りで避ける。
「何ッ!?」
「フッ!ハッ!セイッ!!」
まるでフェンシングのようにジャコーダーロッドの剣撃をグリドンに浴びせる。
「ヤァッ!!」
「ぐああっ!?」
そして、勢いよく突き出し、グリドンの体を大きく吹き飛ばす。
その後、ジャコーダーロッドをジャコーダービュートにモードチェンジし、まるで鞭の様な武器になる。
「ハッ!!」
その鞭を、相手に巻きつけ……そのまま地面へ叩きつける。
そしてそこから起き上がらせるように引っ張り、一旦鞭を戻し再び鞭による攻撃を行う。
「グッ……エェ……!!」
情けない声が聞こえたが、フエキは御構い無しにまた巻きつけ……
「ハアッ!!」
そのまま投げ飛ばした。
「どわあああっ!!」
グリドンは転がり落ちる。どんぐりころころという言葉が似合うように。
<Wake up!>
ボタンを押し、ベルトにジャコーダーを突き立てる。
引き離した後、構えたジャコーダーに電撃が走り、鞭の部分が光り出す。
夕暮れが、いつの間にか急に夜になり、三日月が見える。
そして頭上には……巨大なキバの紋章が現れていた。
「ひ、ヒイイイイイッ!!」
グリドンは逃げようとする。が……
「王の判決を言い渡す……なんてね。心配しなくてええよ。別に殺すつもりはないから……ハッ!!」
鞭を放ち、グリドンの体に巻き付ける。
「ギャアアアッ!!」
電撃がグリドンを襲う。
「フッ!!」
フエキは高くジャンプし、回転しながら紋章をくぐる。
そのまま、相手に背中を見せた状態で着地し、ジャコーダービュートを引っ張る。
「グエエエ……!!」
グリドンは宙吊りの状態になる。
そして、フエキは鞭の部分に指を当て。
「ーーー楽になりや。」
下へとなぞる。
その瞬間……叫びとともに、グリドンは爆発した。
『スネーキングデスブレイク』。
そしてそこにいたのは……気を失った男と、壊れたベルトだけであった。
最初のコメントを投稿しよう!