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「………は?」
突然目の前で大きく吹き飛んだロイミュード。そして………
「おい!大丈夫か!?」
輝の元へ駆けつける……紅い鎧を身に纏った仮面の戦士。
………仮面、ライダー?
「あ、ああ………」
驚きの連続で、輝は思わず頷くしか出来なかった。
「良かった……早く逃げろ。ここは俺に任せろ。
ーーー仮面ライダー、リベルになッ!!」
仮面ライダーリベル。
そう名乗った仮面の戦士は、ロイミュードに向かって走り出した。
………リベル?は?マジで?
驚きと共に、このままいてもあの人の邪魔にしかならないと考えた輝は、すぐにその場から離れるように走った。
『セーット!ライダーパンチ!』
その音が聞こえた時、輝は走りながら振り返る。
燃え盛るエネルギーを纏った拳。
リベルはその拳を………ロイミュードに向かい、殴りつけた。
その瞬間……ロイミュードの体は、テレビの様に爆散した。
………すげぇ………。
その光景を見届けた後、輝はその場を走り去った。
「………ふぅ。」
リベルの鎧を纏った者は、その変身を解く。
「さっきの高校生は………逃げたか。」
輝の身を案じ、安堵の表情を浮かべる。
「(……しかし、驚きはしたけど、別に怖くは無かったって感じだったなぁ……)」
むしろ一瞬だったけど、やる気満々っていうか目がキラキラしてる様な気がした。
そんな事を……リベルの変身者、『呼道 勇騎』は思っていた。
ーーーだがそんな思いも、この後に会う少女の言葉によって、忘れる程焦りを見せるのは、また別の話だ。
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