『The Another “Origin”』

29/45
前へ
/45ページ
次へ
「………は?」 突然目の前で大きく吹き飛んだロイミュード。そして……… 「おい!大丈夫か!?」 輝の元へ駆けつける……紅い鎧を身に纏った仮面の戦士。 ………仮面、ライダー? 「あ、ああ………」 驚きの連続で、輝は思わず頷くしか出来なかった。 「良かった……早く逃げろ。ここは俺に任せろ。 ーーー仮面ライダー、リベルになッ!!」 仮面ライダーリベル。 そう名乗った仮面の戦士は、ロイミュードに向かって走り出した。 ………リベル?は?マジで? 驚きと共に、このままいてもあの人の邪魔にしかならないと考えた輝は、すぐにその場から離れるように走った。 『セーット!ライダーパンチ!』 その音が聞こえた時、輝は走りながら振り返る。 燃え盛るエネルギーを纏った拳。 リベルはその拳を………ロイミュードに向かい、殴りつけた。 その瞬間……ロイミュードの体は、テレビの様に爆散した。 ………すげぇ………。 その光景を見届けた後、輝はその場を走り去った。 「………ふぅ。」 リベルの鎧を纏った者は、その変身を解く。 「さっきの高校生は………逃げたか。」 輝の身を案じ、安堵の表情を浮かべる。 「(……しかし、驚きはしたけど、別に怖くは無かったって感じだったなぁ……)」 むしろ一瞬だったけど、やる気満々っていうか目がキラキラしてる様な気がした。 そんな事を……リベルの変身者、『呼道 勇騎』は思っていた。 ーーーだがそんな思いも、この後に会う少女の言葉によって、忘れる程焦りを見せるのは、また別の話だ。
/45ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加