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「……ジュエルは、なるほど。こいつはライダージュエルの中でもレア物だよな。これに目を付けたお前らはあの子供からぶん取ろうと考えた訳だ。」
「な……なんだよ、お前には関係ねぇだろうが!?」
「ーーー関係ねぇもクソもあるか。何歳下の子供からカツアゲしようとした時点でテメェらどうしようもねぇんだよ。」
「ヒッ……!!」
その少年の威圧に不良は怯えた。
「問題2は答えず時間切れ、さて、問題3。こうしてジュエルを取り返した訳だが、これからお前らには何が待ってるでしょーか?」
何が待ってる………その少年の言葉に、不良はすぐに答えが見つかった。
ーーー絶対に、やられる。
「くそぉ……だったらぁ!!」
不良は数個、ジュエルを取り出す。
それが、光り出す。
そこから現れたのは………異形の怪人が2体と、1人のライダーだった。
「………へぇ。初級インベスとシカインベスに、ライオトルーパー、か。」
少年は、驚く素振りも見せずその軍団をただ見ていた。
「へへ……その口ぶりからみてテメェもプレイヤーだろ?だったらこれで……“ライダーサモン”で決着つけようじゃねえか!!」
『ライダーサモン』。
それはこの少年達が暮らしている町で流行っているゲームだ。
ゲームに出てくるのは、皆が知っている、あの『仮面ライダー』。
その仮面ライダーと、怪人のデータを元に、こうした立体ホログラムのようなものが現れて、互いに戦わせるというもの。
「ほら……どうしたよ、テメェもなんか出してみろ!!それとも……このジュエルに対抗できるのがいねぇってか?だとしたらダセエな!!とんだ出落ち野郎だぜッ!!」
先程の怯えが消え、完全に自信に満ちた表情になっていた。
その言葉に、少年は………
「ーーーへぇ。この俺に、よりによってライダーサモンで喧嘩売ろうってか?いいぜ。やってやるよ。」
その少年も、ジュエルを2つ取り出し、構える。
そのジュエルが光りだし、現れたのは………
<Complete.>
<クルミ・アームズ!Mister!knuckle man!>
2人とも、仮面ライダー。
それぞれ、デルタ、ナックルというライダーだった。
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