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「………で、何の用だ?」
どうでもいいかの様に輝はその不良に吐き捨てる。
「……本当どうでもいいように呟くな……!!」
「だって本当にどうでもいいし。それに、俺は今すげぇ気分悪かったけどすげぇ気分が良くなる事があったんだ。それに免じて、これからなんか変な事しようとしても場合によっては許してやらんでもねえぞ?」
「チッ……でも、こいつを見ても同じ事が言えんのかッ!?」
不良の1人が、誰かを連れてきた。
「………は?」
それは、舞の姿だった。
「輝……!」
「へっ……こいつは今までお前のこと付けてたからなぁ、ちょうど良い餌になると思ったんだ……」
不良の顔が怪しく笑う。
「………離せよ。そいつは関係ねえだろうが。」
「ふーん?良いのかなぁこいつがどうなっても……酷いことしちゃっても良いんだぜぇ?」
「うぅ……やめて!」
不良が舞の顔を撫でるように触る。
ーーー輝の脳裏に、思わず小さな頃の記憶がフラッシュバックする。
「ーーーやめろっつってんだよ。」
殺気めいた気配を漂わせる。
「ヒッ……お、おいぃ……やっぱ不味いんじゃ……」
「シンプルにボコすだけでよかったんじゃ……」
集団の内2人が思わず怯え、不良の親玉であろう男に言い寄るが……
「何ビビってんだ……今の俺らは、鬼の篠原だろうがぶっ潰せる力があるんだ……おら!囲めよ!!」
そういうと、舞を掴んでる不良以外は輝の周りを囲むように移動する。
「………そんな事までして、何がしてえんだ?親玉さんよ。」
「決まってんだろ………テメェに仕返しする為だよ!!」
その言葉と共に、全員が、ベルトを取り出し装着する。
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