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ようするに。
義賊は、精神が強靭高潔なまま保っていくことが必須。
それが要求される賊なのだ。
赤毛の青年は、ぐっと唇を噛み締め、それから叫ぶように言い返した。
「それでも!俺は義賊になりたい!」
貧しくて、医者にかかれなかった妹のため。
貧しくて、酒に逃げて病に倒れた父のため。
貧しくて、酒に溺れた父に殴られどこかへ逃げるしかなかった母のため。
「俺の街の賊屋は小さくて、義賊のスキルは取り扱っていないと言われた。ここは、あるんだろう?だったら、俺はここで義賊になりたい!真面目に働こうにも働けない、必死で生きようとしているのに生きられない、そんな人たちの役に立ちたい!陰険な金持ちどもから奪って!」
青年の決意は、固かった。
曲げることができないと知り、老紳士は深々と頭を下げた。
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