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「分かりました。それでは、こちらへおいでください。」
老紳士が青年を案内したのは、店の中でも一番奥の部屋のドアの前。
「ここで、あなたの適性を判定いたします。そののち、義賊のスキル全般を伝授いたします。ご安心ください。卒業まで、当店が責任をもって知識から実技までお教えいたしましょう。」
「卒業まで・・・あ、えと・・・」
ここで初めて青年が慌てた。
腰の革袋を開けようとするのを、老紳士が止めた。
「お代は、一人立ちする前の卒業試験で盗んだものを全額いただきます。よろしいですね?」
青年は、ほっとした表情になり、頷いた。
では、どうぞ、こちらへーーー
ドアの前で、老紳士は後ろへ下がった。
ここから先は、青年が自分で開けなければならない。
青年はドアをノックし、そしてドアの中に姿を消した。
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