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木々が覆い茂る森の中。
僕、仲 律は1人辛うじて舗装されている道を
登っていた。
春だと言うのに辺りには一本も桜が咲いておらず、
ただただ代わり映えのしない
深い緑色が続いているだけだ。
『こっちであってるのかな』
何も目印のない道と、
高校の入学式だと言うのに
人1人見あたら無い状況に不安を感じ、
思わず口から出てしまう
すると返事をするように
何処からか鳥の鳴き声が聞こえた
『あ』
見つけた
【花槻男子高等学校】
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