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「それにさ、さっきの消えたカップルってなんだ?」
ビールジョッキを飲み干した蒼河雄太が、
黒沢卓也の話の続きを促した。
「松本さんと、いろいろ調べたんです。犬吼え村のこと。
調べるうちにいくつか不可解なことがわかったんですよ」
彼はそういいながら、隣にいる松本藍をちらりと見た。
松本藍は相変わらずのラフなスタイルだ。
白地に細く青い横ストライプのTシャツに、デニムのミニスカート。
正座している彼女の白い太ももが、むき出しになっている。
そればかりか、わずかだが、白いパンテイも見えてしまっている。
彼女の隣にいる黒沢卓也は、それが気になって時おり盗み見ながら、
頬を赤らめていた。
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