4章 都市伝説

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 「それにさ、さっきの消えたカップルってなんだ?」 ビールジョッキを飲み干した蒼河雄太が、 黒沢卓也の話の続きを促した。 「松本さんと、いろいろ調べたんです。犬吼え村のこと。  調べるうちにいくつか不可解なことがわかったんですよ」 彼はそういいながら、隣にいる松本藍をちらりと見た。 松本藍は相変わらずのラフなスタイルだ。 白地に細く青い横ストライプのTシャツに、デニムのミニスカート。 正座している彼女の白い太ももが、むき出しになっている。 そればかりか、わずかだが、白いパンテイも見えてしまっている。 彼女の隣にいる黒沢卓也は、それが気になって時おり盗み見ながら、 頬を赤らめていた。
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