4章 都市伝説

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「血痕?」 「ええ、大した量ではなかったらしいんですが、   たしかに人間の血液だと判定されてるんです」と黒沢。 「もう、食べてるときにそんな話聞きたくないわ」  黄崎理香は怒ったように言った。 黄崎理香はエンジ色のチュニックにスリムなジーンズ姿だ。 気の強い性格だと思われていたが、意外と繊細のようだ。 「理香、そう言うな。貴重な情報かも知れんぞ」 彼女の彼氏でもある蒼河雄太が、笑いながらたしなめた。 しかし、黄崎理香はそんな蒼河の言葉を無視するように言う。
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