白い闇

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「留美子!」 規子は留美子の部屋までの短い距離を、全速力で走った。 ドアを開け、中を見ると、留美子がちょうどカーテンを開けているところだった。 部屋に朝の光が満ちる。 その光の中で、規子は見た。 留美子の首だけが、まるで何かをまきつけたかのように、白くなっていることを。 規子は気づいた。南里は首から下が、白くなっていた。
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