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うぅ‥やっぱりまだ早かったかな‥。見つかりませんように‥。
祈るように克己くんの影から、こっそり様子を伺う。
あ‥真咲くん。こっち見てる‥。
「(神奈‥!?)あ‥ああ、ねえ君たち‥ここにいるとさ他の人達に迷惑かけるから‥、あっちで話さない‥?」
「は~い☆蓮くんが言うなら行く~☆」
(また助けられちゃった‥。ごめんね真咲くん‥。)
心で謝りながら、わたしは真咲くんの背中を見送った。
「ふぅ‥。」
やっと正門から脱出できた‥。
わたしは安堵のため息を出す。
「おい‥。」
「あ‥ゴメン!」
わたしは慌てて、しがみついてた手を離した。
「‥で?」
「え?」
「これの理由‥。」
「あ‥、う‥うん‥。実は‥‥」
何も言わないまま、克己くんに迷惑かけちゃったんだよね‥。
わたしは申し訳ない気持ちで、これまでの出来事を克己くんに話した。
「そうゆうことか‥。」
「う‥うん。克己くんにまで迷惑かけちゃって‥ごめんね‥。」
「バカ‥。」
う‥、やっぱりかなり迷惑かけちゃったよね‥。
「そうゆうことは早く言え‥たくっ‥(期待して損した‥。)」
「え‥?」
「‥何でもない。」
「?」
変な克己くん。
「帰るか。」
「うん!」
すっかり雨が上がった帰り道をわたしは克己くんと並んで下校した。
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