夢か現実か

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そういえば、僕はどうやってここまで来たのだろうか。 学校を出てからの、 もっと言うと太田の話を聞いてからの記憶がない。 なんだか、気持ち悪いな。 でも、なんだか、この店に入れば思い出せるような気もする。 だけれど、これはなんの店なんだろうか。 店の前で迷っていると、微かにコーヒーの香りがした。 なるほど、ここは喫茶店か。 なら、入っても問題は無いだろう。 もし、困ったことがあれば謝って出てくればいい。 そんな適当な、普段なら気の弱い僕が絶対にしないような考えが頭をよぎった。 そして僕は気がつくと扉を開け、喫茶店の中に入っていた。
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