とっても元気なダンボール

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まず、現在の場所は我が住処であるマンション。 小さいが住みやすく、交通、生活の便にも長けた良い場所である。 『うう……さすがに待たせすぎじゃ無いですかねここの家主様……いつまでダンボールに私を放置するんですかね……』 …………次に、現在の状況。 仕事から帰って来たのがつい先ほど。 玄関を開け家に入った所、喋るダンボールが置かれていた。 ちくしょう全然わかんねえ。 『ポーケットのなーかーにーはービスケットーがひっとっつ!! ……って、ここ真っ暗だから見えませんね、タッハーやっちまったなー!!』 うるせえなこのダンボール。 そう思った時には既に俺の足はダンボールの側面に綺麗なローキックを打ち込んでいた。
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