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街の外れの古風な洋館は、昼間開いてるのを見ることの無い。
《喫茶&洋菓子 儚幻堂》
その奇妙な店が開くのは、夜も深まる23時。
うっすらと控えめに灯った明かりと共に、徐々に常連客があつまってくる。
店内も橙の温かい間接照明が主体となっている。
ショーケースには数種類の洋菓子が並び、珈琲の香りが漂っている。
二人掛けのテーブルが3席、4人掛けが2席、二人掛けソファー2席が広々と間隔をあけて配置されている。
他に、カウンター席が6席ある。
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