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カウンターの中にはプラチナブロンドの長髪を緩く編んだ眼鏡の青年が、優しく微笑みながらカップを磨いている。
「ハク、ブレンド1、ラテ1ヨロシク!」
落ち着いた雰囲気の中、漆黒の髪を1つに結った少年が張った声でぶっきらぼうにつげる。
「青羽くん、もう少し静かにね?」
「へいよ」
優しく言ったためか、それとも相手にしていないのか、軽い返事で終わる。
その時、ドアのベルがカランと鳴る。
「「いらっしゃいませ、儚幻堂へ」」
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