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「貴方は一体何者ですか?私は貴方の事を全く知らないのに、、、」
マスターはそう言われ少し困ったような表情を浮かべる。
「何者かは教える事はできません。が、貴方は私の事を知っていますよ、少なくとも全く知らない事はありません」
どこかで会ったことがあるといいたいのだろうか?
しかし、男にはマスターの顔に見覚えがなかった。自分の事を何故か良く知っているマスターに対し男は彼の事を全く知らない。その状況に僅かに不気味な感覚を抱いていた。
男が話し始めるより先にマスターが口を開いた。
「さて、、、次の品を持ってくる前に大事な話しがあります。今から話す事は事実であり、貴方はそれを受け入れなければならない」
やけに神妙な顔つきで話すマスターの顔を見て、男の顔もつられて神妙になる。
まるで男に口を開かせたくないのか、二人の会話は完全にマスターのペースで進行していく。
「貴方は実は、、、」
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