第三章 1:45AM 一般病棟

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 一通りの説明が終わり、後は出発するだけになった。  蜷川が腕時計に目を落とした。 「同じ場所に固まっているのは危険だ。早くスタートしよう」  耕太は自分の携帯電話で時刻を確認した。深夜二時。蜷川が外で怖い話をしたのは、確か十一時頃だった。あれから三時間程度しか経っていないのに、自分たちの置かれた状況は大きく変わっていた。もちろん悪い方に。  蜷川が耕太たちを呼んだ。 「君たち三人が最初だ。準備してくれ。十五分したら、次の組をスタートさせる」
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