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よく見ると、四つの壁の中央に、何か書いてあり、それぞれに扉があった。
そこに書いてある文字とは――
『楽園』
『海』
『天国』
『夢』
――なんとも不可解だ……――
登ってきた階段が、すでに無くなった部屋の中央で、森本は考えた。
「どれかの扉を開けて、向こうに行かないと、どうにもならないのか……」
森本は、それぞれの文字を見ながら、さらに考えた。
次に、それぞれの扉の前に立ち、すきまがあるか見てみたが――無駄だった。
そして……やがて、諦めたように、ある扉の前に立った。
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