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マスターは再びお客に栄養ドリンクを差し出した。
「あの、すみません、これは……」
先程のように怒ることはないものの、またそれを拒否しようとするお客。
そんなお客の手に、マスターは無理やり栄養ドリンクの小瓶を握らせる。
「持っていけ。
お代はいいから、とっとと行くべきとこに行きな!」
そして、そのまま店の外へと追い出し、カランカランと音をたてて扉が閉まると、そこにはボクとマスターの二人っきり。
あーあー、全く、せっかくのお客に何やってんだか。
追い出したばかりか、代金すら取りそこねちゃってさ。
このままじゃ、ボクのご飯だって食べられなくなっちゃわない?
そんな抗議の声を出せば、マスターは無愛想な顔のまま振り返った。
「いいじゃねえか、この店はこれでよ。
客に渇入れられる店なんてそうそうないんだからよ」
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