0.イケメンと出会った!

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とりあえず階段を下って、靴を拾いに行かねば。 と思った瞬間――。 「ぐえっ!」 ――え? ぐえっ? あたしは石段の下方向から、イケメンボイスの短い悲鳴が聞こえたことに気がついた。 ま、まさか……。 「くっさ!」 もう一言、やっぱりイケボな短い叫びが聞こえてきた。 恐る恐る、階段の下を振り向くと、 そこには…… 石畳の上にぶっ倒れている、 同じ学校の制服を着た男子がーーーー!!! もちろん、その横には朝日で黒光りしているあたしのローファーが、ころーんと転がっていた。 ぎゃああああ! もしや顔面にぶつかっちゃったとか!?
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