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誰も立ち上がろうとしない中、その人物はドカドカと上がり込んで来た。
「愛美ー!なんで男子寮なんかに入ったんだよ。」
・・・やっぱりこいつか。
「勇ちゃん、朝から声が大きいわよ。」
質問には答えず、冷静に返す愛美。
「五十嵐、お前が愛美を唆したのか。」
何故か矛先が私に。
唆したってなんだよ。
彼は仲川 勇人。
愛美の幼馴染みで、一方的に愛美の事を想っているらしい。
旗で見ていると、可哀想になるくらい。
「私が好きで先輩と一緒に居るんだから、勇ちゃんはほっといてよ。」
愛美は唇を尖らせながら言う。
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