朝から変態

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「じゃあ、朝御飯にしようか。」 ・・・・・・・・いや、服着ろよ。 いつもの事なので、特に誰もつっこもうとしない。 こんな日常に慣れつつある自分に、少し危機感を覚える。 ここは私が通っている私立城ヶ崎学園の男子寮である。 男子寮?と不思議に思った方もいらっしゃると思うが、紛れもなく男子寮である。 何故女子が2人も居るかというと・・・あっ、私も一応女子ですよ。 身長が185㎝であろうが、顔が男前であろうが、声がハスキーボイスであろうが、れっきとした女子だ。 まぁ、ここに居る理由は、単純に女子寮がないからなのだが、そこら辺の事情は<私は変態ではない>の第一話を読んでいただければ分かると思う。 寮のメンバーは、寮母兼管理人の山田先生、寮生の誠君、マナトさん、女子が愛美と私、全部で5人だ。 ここは純和風の2階建てで、一人一部屋づつ鍵つきの部屋を与えられているが、全て和室。 お風呂もトイレも共同だ。
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