7 透也

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*** 目元に冷たい何かが触れて目が覚めた。 見るとそれは冷たくしたフェイスタオルだった。 昨夜、ボロボロに泣いた俺の瞼は腫れ上がって酷いことになっていた。 それに気がついたマナがタオルで冷やしてくれたみたいだ。 タオルで瞼を冷やしながら、ベッドの中で暫く微睡んでいた。 このベッドはマナのベッドで、この部屋はマナの部屋。 入った事は何度もあったけど、こうやって一緒に寝たのは初めてだった。 マナの腕の中は心地よくて、驚くほどゆっくり眠れた。
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